地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
「よし、とっとと狩るぞ」
「うんっ!!」
兄ちゃんの声に頷いて応じると、私はすぐに『狩り』へ取り掛かった。
「――――破ッ!!」
気合いと共に『呪符』へ霊力を纏わせると、赤い光を帯びたそれを『鬼』の匂いが強い空間へと叩きつける。
それによって少しずつ消えていく、『鬼』の気配。
「よしっ!!……わわわっ、こ、こけたぁっ!!」
思わず喜んでたら、小さな段差に足を取られて転びかけた。
あぁぁ……私のドジっ!!