地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】




「……なんで挨拶にどもるんだ」


「……あ、朝だからだよ」


「朝だから?なにそれ」


「……朝だからっ!!」



不思議そうな顔をする坂下君に苦しい言い訳を通すため、語尾を強めて断定してみる。


すると、



「朝だから……そうか。お前、やっぱ不思議だな」


「ふぇ!?あっ、……あ、うん」



首を捻りながらも、なんとか納得してくれたみたいだった。


――まさか本当に納得してくれるとは思わなかった私、思わず拍子抜け。


でも、断定しただけで信じてくれるとは。素直な人だなぁ坂下君。



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