天使の笑顔で




俺は無事一流大学に進学出来た



明莉ももちろん合格した
あいつは余裕だからな



可奈ちゃんは専門学校に通って


葉月は親の仕事を継いだみたいだ


明莉は勉強で忙しいため
この場には居ないが
あとで来るらしい



久しぶりに3人集まる





「俺らもうハタチだぜ?
考えらんねぇよな?」


葉月が空を見て言う


「早いよな~」


ハタチかー



もっとゆっくりしたかったなー




「もう大人の仲間入りとか、まだ子供でいたかったよ」


可奈ちゃんも空を見上げて言う


「ごもっとも!」


葉月が可奈ちゃんに向けて言う




不思議と3人共空を見ていた



見せもんじゃねぇぞ?


「まゆ、俺らの会話聞いてんのかな?」


「聞いてるよ、きっと」


可奈ちゃんが笑顔で答えてくれる


「あの雲まゆちゃんに似てね?」


葉月が指差す


………コノヤロ


「バカヤロー!
意外と似てやがるっ」


「ふわふわしてるね」


可奈ちゃんも似てるとか言うのか



まあ似てたけどな



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