たった1ヶ月の恋


「海…」


「何?」


「たまに、こっちに帰ってきなよ?海は寂しがり屋で泣き虫なんだからさ」


そんなこと言われたら、たまに、じゃなくて頻繁に帰ってきてしまうかもしれない。


「うん…」


あたしも美弥と同じ専門学校に行こうかと思った時期もあった。ここを離れて1人でやっていく自信がなかったから。


でも、そんな甘ったれたこと言ってちゃ、成長できないから。ハチにも笑われちゃうもんね。


「海はあたしの大事な家族だからね」


「ふふっ、美弥がお姉ちゃん?」


「当たりでしょっ」


頑張らなきゃ。これから。


美弥にも、ハチにも、イブにも、心配かけないように。あたしはもう1人でも頑張れるよって、安心させなきゃ。


これから、精一杯の恩返しをしなくちゃね。


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