自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
光がいて本当に良かった。


光は目が覚めた時に、二男がいなくて、幼稚園へ行ったんだと思いバス停まで来たのだろう。


でもいないので、佐藤さんの家まで探しに行ったのだ。


光、不安にさせてごめんね。


光を不安にさせない為に、どんな時も一緒に連れて行く事を決めた。


でもそれは、本当に大変な事で、ある意味戦いみたいなものになった。


光の事をを理解したい。自分の子供の光を理解出来ないはずがない。


でも、決して簡単なものではなかった。


ここからが毎日苦悩との戦いになる。


我が子を理解したいのに、理解する事が出来ない。


真っ暗闇の中を手探りで歩く毎日。


出口の無い、トンネルの中をひたすら歩き続けている思いだった。









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