自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
バス停に光はいなかったが。


そこにいたおじいさんが、少し前までバス停に、パジャマを着た男の子がいたと話してくれた。


光はやっぱりバス停まで来たんだ。


そして、私はもう一つの事を思い出した。


さっきすれ違った車は、ママ友の佐藤さんの車。


バス停の近くに確か佐藤さんの家がある。


確か光も行った事があった。


父さんには家に帰って貰い、私は佐藤さんの家に向かう。


畑にいた佐藤さんのお祖母ちゃんが、光を見つけてくれて、今お嫁さんが光を家に送って行ったと話てくれた。


私は深く何回も頭を下げて、お礼を言い家まで急いだ。


良かった。


無事でいてくれて。


又、家まで走り続けた。









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