恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 どうして?

 頭の中はそればかり。

 抵抗しようとしても、

 手足はしっかりと括られ、

 どこかに固定されている。

「やめてよぉ……」

 自由に動くのは口だけだ。

「ハハッ、気持ちいいくせに」

「そんなわけ……うぐっ」

 彼の手は私の首に当てられた。

 徐々に力が込められる。

「ほら、もっと泣け。叫べよコラ」

 ヤバい。

 彼の目がヤバい。

「気持ちいいですもっと強くしてください、だろ?」

 このままじゃ、

 殺される……!




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