恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~





「健吾のバーで待ってる」

 という梨香からのメールをもらって、

 定時に仕事を終え、そこへ向かった。

 やっと見つけたイケメン上司の話をするつもりで、

 湿布を貼った上にサポーターを履いた足を

 ピョコピョコ動かしながら。

 到着したのは、午後6時過ぎ頃だったと思う。

 開店前だけど、私たちはいつもお構いなしだった。

 だから今日もお構いなしで、

 私はその扉を開けた。

 すると、目の前には衝撃的な光景が。

< 92 / 280 >

この作品をシェア

pagetop