【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
眉間に指を添えそうになるが、まずは邪魔者排除だと、クラウンは片手を空間につっこむ。
出されたのはピンク色のゴムボールだった。頭分の大きさ、スーパーボールというよりはビーチボールのよう。
「お受け取りください」
ぽーん。
なんてボールから音がしたわけではないが、弧を描くさまはそうも言いたくなる。
軽く投げられたボールを、幽霊はキャッチした。
なにこれ、の目線を送られたところで。
一発。
弾丸がカラーボールを貫通して――更なる爆音が響いた。