【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】


眉間に指を添えそうになるが、まずは邪魔者排除だと、クラウンは片手を空間につっこむ。


出されたのはピンク色のゴムボールだった。頭分の大きさ、スーパーボールというよりはビーチボールのよう。


「お受け取りください」


ぽーん。
なんてボールから音がしたわけではないが、弧を描くさまはそうも言いたくなる。


軽く投げられたボールを、幽霊はキャッチした。


なにこれ、の目線を送られたところで。


一発。


弾丸がカラーボールを貫通して――更なる爆音が響いた。


< 39 / 87 >

この作品をシェア

pagetop