【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
「み……、みきゃあぁぁぁっ!」
変わった悲鳴をあげつつ、幽霊は飛び回った。
「ばくっ、爆発したぁぁぁ!」
別段、幽霊は傷ついてなどいないが、精神的にはダメージを与えたらしい。
それもそうだろう。会って間もないのにいきなり爆弾を渡されたら。生身であることを考えれば、ぞっとする。
「きゃー、きゃー」
「騒音幽霊ですね……。はあ、あまり使いたくはありませんでしたが」
次なる手段。
クラウンの手には、水が入った小瓶が握られていた。
蓋を明け、親指をあてる。僅かながらに隙間をあけて、振ってみせた。