【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
「あれでハナコと読まないとは……、きっとあなたの両親は“狙ってやった”のですね」
「うっさいっ。執事さんだって、セバスとか中途半端な名前のくせして!執事ならセバスチャンにしなよ、バカーっ」
「名前は自分で決められませんから」
「悟るなーっ」
ばかばかばかを連発されながらも、クラウンは本を歪みに投げ入れていく。
ポエムある本はどうするかと思えば。
「これはダ――って、あーっ」
「申し訳ありませんが、主の命令では本全てとなっていますので、ええ。決して、主も日本語を読めるから、この馬鹿げていながらも当人は本気で書いた、ポエムの形を借りたコメディを見せて笑わせたいなどと思っておりません、ええ、決して」