恋の歌
私は俯いていた顔を上げた。






「伝えるのも伝えないのも愛瑠の自由だけど、気持ちを抑え込んでちゃ辛いだけだよ?」



「友菜‥。」


「って、お母さんが言ってた。」







ははっと笑う友菜。








少し気が楽になった気がする。







「伝えないことが愛ってこともあるんだって。よくわかんないけどね。」







そう言って背伸びをする友菜。






「愛瑠探すのに疲れたから保健室で寝る。おやすみ。」


「ふっ。何それ。」







友菜はゆっくり歩いて行った。








私はもう一度窓の外を見た。








さっき見た景色と違って見えた気がした。

< 147 / 332 >

この作品をシェア

pagetop