執事と共に賭け事を。
「恵理夜、クン?」


すぐ後ろで、聞き覚えのある声がした。

びくり、と恵理夜の肩が反応する。


「ヒガキさん」


驚いた表情の、ヒガキがそこにいた。


「体調は、大丈夫なのかい?」

「あ、ええ」

「こんなところで、会えるなんて」


と、言いかけてヒガキは首を捻った。


「恵理夜クン、今が何時か分かるかい?」
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