きっと明日は・・・
日に日にストレスは溜まっていった。


理由は、あれ以来、鈴奈がメールを送らなくなったこと。


そしてもうひとつ、いつになっても返事が来ないこと。


家に帰れば・・・部屋に閉じこもり。


学校に行けば、机に座りっきり。


何をやっていても、鈴奈ゃ春ちゃんのことばかり考えてしまった。



――そんな時、ストレスが発散できるところを見つけた。


「秀樹~!!最近、部活サボってんだろぉ~!!!俺と一緒に行こうぜっ!!」

俺の親友、終弥が部活に誘ってきた。


そういえば最近それどころじゃなかったもんな。


「おぅっ!!!久しぶりに行きますかっ!!練習メニューってなんだぁ~??」


「今日は~・・・うわっ!!ランニング50週だってよぉっ!!」


「マジかぁ~・・・行くぞっ!!」



俺にとっての部活は・・・自分の夢、希望だったはず。


いつのまにか、第2に考えていた部活が、


第4くらいになっていた。


終弥が、気にかけてくれなかったから??

やる気がなかったから?


きっと、そんなことで部活を忘れるわけないよな。


何もかも二の次にしていた俺に、罰が回ってきたんだよな。


俺にとっては、最高のストレス発散法だった。


部活をしている間だけ、鈴奈のことを忘れることが出来た。


それだけでも、俺に希望を与えてくれたんだ。


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