彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「帰るぞ?」


「え…?」



斗真くんを見上げるとまたいつもの調子に戻っている


え?


質問の答えは?


そんな疑問でいっぱいだったけれど、もう一度聞く勇気も持ち合わせていなくて静かに顔を縦に振る



そうして図書室を出ていく斗真くんを追いかけながら、またお預けをくらった犬のような気持ちになる



やっぱ手強い


まったく掴めない


私は斗真くんに振り回されっぱなしで



でもそれでもいいかもって思い始めてる



私ってホントに犬みたい



忠犬菜々公



なんか上手い具合にゴロがあっちゃったな



そんなバカみたいなことばかり頭をグルグルしていた





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