彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
悪ふざけにしては度が過ぎてる気がして口を開こうとしたけれど
浬世也の顔があまりに真剣だから何も言えなくなる
でも悪ふざけや冗談じゃなければ何だって言うんだろう
私たちにはそんなこと、あってはいけないんだから
「俺じゃダメ?」
「え……?」
「俺なら菜々子に悲しい思いさせたりしない」
「浬世也…?」
何を言っているの?
どうしたって言うの?
私は信じられない思いで浬世也を見つめ返す
冗談や嘘を言っている顔にはまず見えない
考えれば考えるほど混乱する頭
何も言葉が出てこないでいると
浬世也の手が私の肩にゆっくりのびてきていた