彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



あまりの出来事に、整理しきれない頭のままボーッとしていた私の視界が揺れる



背中には冷たい床の感覚



その瞬間にハッと我に返る



目の前に浬世也の顔、私の顔の横に手を付いて私を見下ろしていた



この体制はまずい…



咄嗟に浬世也を押し退けようと両手を伸ばしたけれどビクリとも動かない



「浬世也…落ち着いて…さっきしてた新婚ごっこはもう終わりだよ?」



私は出来るだけ楽しい話題に持っていって浬世也が我に返るのを願ったけれど



その願いも虚しく浬世也の瞳は私を捉えたまま動かない



「菜々子が言ったんだ」



「え…?」




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