彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



その日、浬世也と朝を迎えた



でも変な意味じゃなくお互いの手を握りあって私の部屋で眠っただけ



浬世也の気持ちを知って、浬世也を受け入れることに決めたから覚悟はしていたけれど



浬世也は無理はしたくないと言ってくれた



いや、私が無理をしているのがわかっていたからそう言ってくれたんだと思う



それを聞いて内心ほっとしている自分



それと共に思い浮かぶ斗真くんの顔



どれも上手く折り合いが突かずにドンドン私の心に降り積もっていく



明け方、お母さんが帰って来て自室に入る気配を感じた



お母さんにこんなことを知られる訳にはいかない



だから浬世也の荷物と靴は私の部屋に持って入っていた



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