彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



2時間目が終わっても斗真くんが姿を表すことはなかった



「工藤どうしたんだろうね…」


「うん…」



私が露骨にションボリした顔を見せると、優ちゃんは少し笑って喋り出す



「なんか偉く素直になったね?それにその髪型…今日は何かあるの?」


「え!?」


優ちゃんに鋭い視線を向けられて顔を赤くする



「うん…もう一回気持ち伝えてみようかなって…」


「え?…そっか」



本当はすごく怖い


だから出来れば勢いのあるうちに伝えたいんだ


余計なことを考えれば、また決心が鈍ってしまう


フラれてしまうのがわかっているんだから尚更だ



「上手くいくよ、きっと」


「え…?」



優ちゃんはそう言って笑うけど…


何も知らないから…


私は自分の作った小さなお守りの中に入れていた校章を取り出して、優ちゃんの前に差し出す




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