新撰組と少女
「ゆら、まさかお前・・・」
驚いた顔をした4代目

それを見たときゆらは思った

「昔の記憶を隠蔽したのは4代目ですか」

綴は申し訳なさそうに顔を伏せた

「そうだ。すまなかった・・・
 だが、あの時のお前にはこうするしか
 方法がなかった・・・。ゴホゴホッ」

「4代目お体に障ります
 分かりました。その任務遂行します。

 必ず、蔵本を倒します!!」

「お前にとってはつらい任務になってしまうが、
 すまない。」

「いえ、かまいません。
 詳しいことはまた、後から
 お聞きしますから」


「死ぬなよ、ゆら」
落ち着いた威厳のある声だった

「御意」

蔵本恭治あいつは、あの夢の
私の両親を斬った男だ。
あの、顔と名前絶対に忘れはしない!

どういう理由であいつが
両親を斬ったのかはまだ思い出せない。

4代目に記憶を隠蔽されてるから・・・

でも、この任務必ずやり遂げてみせる

「ゆらさん。大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です」

「では、戻りましょうか」

「え?」

「残念ですが、鳳上院邸は
 占領されています」

「・・・」

「屯所に戻りましょう」

「はい・・・」

鳳上院邸が占領されている
私に帰るところはない・・・

どうすればいいんだろう?


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