新撰組と少女
屯所に戻るとまだ、悲鳴が続いていた。

たぶん土方さんの拷問のせいだと思う。

一体、どんな拷問の仕方をしているんだ土方さん・・・

部屋に戻る途中3馬鹿にあった。

「あ、ゆら、どこ行ってたの?」
「この悲鳴土方さんか??」
「一体、だれが生贄に?」

上から、平助、新八、左之の順。

どうやら、平助以外はこの悲鳴を気にしていたようだ。

「ちょっと、良順先生の所に。」

「はい。土方さんが拷問部屋で今、やっていると思いますよ」

「たぶん、長州浪士ではないと思うんですが・・・」

わたしは一人ひとり丁寧に答えた。

その後も、質問攻めにされたがなんとか乗り越え
部屋に向かった。

「あ、ゆらさん。お帰りなさい。
　どこ行ってたんですか??」

「沖田さん・・・（オーラが怖い）
　良順先生の所に4代目の様子が心配だったもので。」


すると、ぐいっと腕を引っ張られた

「わっ」

私は沖田さんの胸に体当たりした。

「お、沖田さん?」

状況が理解できなくて顔をあげると
沖田さんに頭をなでられた。

「・・・」

「??」

「ゆらさん・・・
　ずいぶんと無理をしてきたようですね」

「え？」

「袴に血がついてます・・・。
　それは、返り血だけじゃなくて
　自分の血もありますよね・・・」


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表紙・目次

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