肉食彼女
「じゃーママさん
お邪魔しましたー。」

「また明日も来てねー。」


俺と杏佳が家を出るのを
ニコニコ見送ってる母親。

いや、
明日も来てくれとか言うなよ!

なんでこいつの朝ごはんまで
あなたが毎日作るんだ!!


そう思うけど
やっぱり声には出さずに
ただ眉間にシワを寄せる。


「和くん待ってよー。」

置いて行こうとする俺に追い付き
杏佳は俺と手を繋ごうとする。


仕方なく繋ぐが
すぐに繋ぎ方を変えさせられる。

「んな・・・ッ!!」

いつもの事なんだが
どうもこの...






“恋人繋ぎ”

とうのには馴れなくて
毎回驚いてしまう。

その俺の姿が見たいが為に
杏佳は毎回これをするんだが
何度努力しても
中々これには馴れないものだ...








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