【短】もう一度、君に
「…確かに、ここで1人で居たら何も分からないし怖かった。魔法使いの誠さんが来てくれて、ちょっとだけ安心した…。」
それは不安だっただろう。
俺だって、不安だった。
誰にも自分の声が届かないし、この世で一人ぼっちでになったんだと思った。
雫はゆっくり目を開けて俺を見つめた。
「…だから、私が誰なのか聞かせてくれますか?」
『信じて、くれるのか?』
「信じも何も、あなたは私の魔法使いなんでしょ?」
小さく、俺の知ってる雫から比べると本当に小さくだけど笑ってくれた雫に少し俺も安心した。
だから俺ももう一度ニッと笑ってから大きく頷いて『もちろん!』って返事をした。

