TOPアイドル!!
「ママ、大事な話があるんだけど・・・」


「なぁに?」

お兄ちゃんはちょうどスパゲッティーを盛り付け始めたところ・・・


「ご飯食べながら聞いて。」

「いいけど・・・」


お兄ちゃん、やっぱり私、自分で話す。


自分のことだもん。



お母さんはリビングのほうへ移った。


買い物袋もともに。


「できたぞ。」


「おいしそう。」


充分おいしそう。


お兄ちゃんが作ったミートソースも食欲をそそるにおいを漂わせている。



「私、運ぶから。」


「おう。」


手際よく運んでいく。


こんなことしか出来ないけど・・・


「おいしそうね。」


ママはそういってフォークを持って待ち構えていた。


「お兄ちゃんと遥が作ったの?」


「私はなんにも・・・お兄ちゃんが・・・」


「遥も手伝ってくれたんだ。」


「そう、いただいてもいいかしら?」


私も席について顔の前で手を合わせる。


「いただきます。」

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