その手を離さないで
ドキドキな毎日


外はまだ明るくて、夕陽があたしたちを照らしてる。



「貴志、なんか怒ってる?」



あたしの二歩先を、黙ったまま早足に歩いていた。



「未来さ、いくら幼なじみだからって、あんま馴れ馴れしくするなよな」


そう言って振り返った貴志は、ちょっとだけ睨んでる。



「蒼ちゃんの事?」



「他に誰がいるんだよ」



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