極悪彼氏
誕生日プレゼントはどうやらお預けらしい。



中身なんだよ…。



気になりながらもいつもの倉庫へやってきた。



かなりきれいになりつつあるこの倉庫。



ツキトとイズルのオヤジのものだけど。



「こんなとこで遊んでんだね…」

「もうほとんど来てる」

「みんな帰るの早いね…」



俺が来る前に集まっとくんだとか。



だからあえてゆっくり来た。



倉庫を開けると賑やかな中。



「小田切さん!!誕生日おめでとうございますっ!!」

「おめでとうございます!!」



そうか、コイツらは俺を祝ってくれんのか…。



今までは誕生日なんて嬉しくもなかったけど。



いいもんだな…。



「あれが小田切の女…」

「思ってたのと違うな…」

「小さ…」

「「でもカワイイ~…」」



連れて来なきゃよかった…。



夢羽は俺んだから勝手に見んじゃねぇ。



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