極悪彼氏
コタローも優しいとこたっぷりじゃん。



「コタらしくねぇな」

「夢羽が何もなしって言ったんだからな。コイツらの代わりにカラダで払うらしいし」

「そういうことか」



は…い…?



あたしがカラダで払う…?



「感謝しますムーさん!!」

「最高っス!!」

「頼りになるよな!!」



ちょっ、待ってくださいよ…。



最近のコタローもご機嫌すぎてよくわからないよ!!



焦るあたしに、コタローはやたらセクシーな声を出した。



「冬休み、家帰す気ねぇから」



そんなのパパが許さないよ~!!



ただでさえコタローがらみだと機嫌悪くなるのに!!



癒しなんか求めに来なきゃよかった…。



「おぉ~、今回もバカ揃い~。何することにしたの?」

「夢羽がコイツらの代わりにカラダで払うってよ」

「逞しいね~、リクもそれくらいカワイイこと言ったらいいのに」

「で、いつ出発だ?」

「冬休み入ってすぐ。現地集合ね~」



何の話!?



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