極悪彼氏
ってかどんな話ししたんだよ。



聞きたいけど聞きたくないような気持ち。



想羽さんの妹だからなのか、それともコイツの持つもののせいか。



「落ち着く…」

「へっ!?」

「ちょっと寝かせろ」



膝枕で目を閉じた。



眠りに落ちるまでそんなにかからず、夢なんかみないほど安眠。



周りのうるささで目覚めると、ゲンジとツキトとイズルがいた。



「僕もコレ食べていい?」



目覚めの一発がイズルのその発言。



覚醒しない頭を起こし、口にしたのは意外な言葉だった。



「コイツには手ぇ…出すな…」

「コタちゃんのモノなの?」

「あぁ…」



夢か?



それとも現実?



自分でもなに言ってるかわからない。



「想羽さんも嬉しいだろうな、お前とムーがそうなって」



そうなるってどうなる?



何言ってんのかわかんね…。



タバコを手にしながら起きあがると、いつの間にか寝てるコイツ。



あれ?



俺…寝た?



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