コイスルオトメ
「でもその前に…」
海斗くんが悪戯な笑みを浮かべると…
そーっと近づいてきて優しくキスをしてきた。
「好きだよ、芽衣」
あたしは微笑むとそのまま意識をなくした。
――――。
目が覚めてゆっくり重い瞼を開くと、
さっきいたはずの音楽室にいなくて
消毒のにおいでいっぱいの保健室にいた。
海斗くんとあったことが嘘だったらどうしようと思っていたら…
あたしが寝ていたベッドの横に海斗くんが眠っていて、
右手にあったかい感触がすると思ったら
海斗くんの手が繋がれていて夢じゃないことを教えてくれた…
あたしは眠っている海斗くんに優しく微笑んで、ぎゅっと繋いだ手を握り返した。
the END