【番外編】鬼に愛された女【鋼編】


屋敷の中、はあちこちで頭領の死を嘆いている声でいっぱいだった


頭領の神嵐様はまわりから慕われる、良い方だった


「みんなも泣いてるね」

「あぁ」


俺たち兄妹は頭領に別れの挨拶を終わらせ、すぐに帰ろうとしたが、ある男に呼び止められた


「久しぶりだな。何年ぶりだ?」


「神威様」


俺は慌てて頭を下げる


神威様に気づいた近江も、後から慌てて頭を下げる



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