社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



拓斗さんを愛してると…


私が本当にそう思っているとお義母さんには思ってもらえたかな。


嘘だってバレてない、かな?





「優子さん」





そんな心配をしていたら、お義母さんは真剣な表情になっていて嘘だとバレてたかもしれないと心臓がバクバク鳴り出す。


謝れば許してもらえるかな?


いや、許してもらえないかも…





「ありがとう」

「お義母さん…?」

「優子さん。本当にありがとう」





お義母さんはそう言い私に頭を下げた。


そんなお義母さんの姿と言葉に、胸がバクバクからズキズキの痛みに変わる。


私嘘をついちゃった。


拓斗さんのたった一人の大事なお母さんなのに。





{ブーッブーッブーッ}



< 88 / 635 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop