社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「お義母さん。本当に良かったんですか?」

「ふふ、当然よ。さあ次は何を買おうかしらね」





私はお義母さんにもう一度、頭を下げてありがとうございましたを。





「さっきも聞いたのに。気にしないで」





そう言われてもお礼をするのが当然で、それにこの高い洋服を買えたのは今までお義父さんお義母さんが汗水流しいっぱいいっぱい働いたから。


この金額はどれだけ働けば手に入れるか働いた事がない私には分からないけど、物凄く大変だという事は分かる。





「何処を見ようかしら」

「お義母さんはどんなお店を見たいんですか?」

「それに合わせる物よ」





お義母さんが指を差しながら言ったそれとは私が持っている袋。


買ってもらったワンピースが入った。



< 99 / 635 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop