天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「ったく…」

教室に戻り、入り口の所で隣のクラスの城山 小夜(しろやま さよ)と軽い挨拶を交わした後、龍太郎は席に着く。

朝早くから今日も散々だ。

大体あまり眠れていない。

机に突っ伏して眠ろうとすると。

「ん?」

近くの席に、龍太郎と同じように眠っている女子生徒がいた。

金髪のふわふわした髪を首に巻き付けられるくらいに伸ばし、瞳はたれ目、青空の色、かなりの美人。

レーヴ・ミッシングトン。

いつでもどこでも寝れる体質。

常に眠そうな顔をしていて、隙あらば寝てしまう年中冬眠期の少女だ。

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