天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
しかし、そのシリアスな雰囲気をぶち壊しにしたのは。

「!」

翡翠の懐から聞こえてくる着信音。

着メロは『暴れん坊将軍のテーマ』。

呆気にとられる龍太郎以下生徒達の前で。

「…俺だ」

翡翠は携帯をとる。

『あ、もしもし、すー?僕僕、こはく~』

甘ったるい、やや間延びした声が聞こえる。

『ちゃんと授業してる?すー、生徒さん達に意地悪してない?』

「む…」

話が長くなりそうだ。

翡翠は一旦携帯を耳から離し。

「…自習とする」

生徒達に告げた。

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