SilverBeast
「君の気持ちも知りたいけど、今聞いたら俺どうするかわからないから、後でよく考えて聞かせて。……でも、今の抵抗しなかったってことは、期待してもいいのかな?」

 最後の言葉は小声で、自分に言い聞かせているような感じだったので唯は何も言わなかった。

 ただ、赤くした顔のまま「それじゃあ」と囁いて車から降りる。


 ウィンドウを開けて顔を覗かせた西條も「じゃあ、おやすみ」と言い残し、車を走らせて行った。
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