SilverBeast
 叫べるはずがない。

 それは結局のところ、ギンを拒むと言う事だ。


(そんなこと出来ない)


 駄目だとは思っていても、ギンを好きな気持ちは確かにある。

 嫌われるような真似、出来るならしたくない。




 それに、本当は唯もギンを求めていた。

 ギンに触れられると、本能が呼び覚まされる。


 本能が、ギンを欲している。


 理性で押さえつけるには、限界があるのだ……。


 ギンは、無言でいる唯に抵抗の意志が無い事を感じ取り、愛撫を続けた。


 唯はそのままギンに身体を任せる。


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