【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

そんな想いなど琥珀に届く訳がない。

翡翠は部長室に消えていく琥珀を目で追う事しかできなかった。

琥珀は別れを選ぶかもしれない。

元々チャラ男で、どうしようもなくて、大嫌いだった。

そんな琥珀に惹かれ、求めて・・・求められ・・・翡翠は弱くなっていた。

人を好きになるという事は強くもなれるし、弱くもする。

翡翠は完全に後者だった。

1人で生きていた頃に比べると琥珀に寄り添う事で張りつめていた物が緩んでしまったのだろう。


恋をしない・・・ 誰も愛さない・・・

そう決めて生きてきたはずなのに、そんな翡翠の心に琥珀は土足で踏み込んだ。

始まりは最悪最低だったはずなのに、寂しさを埋めあうように寄り添っていつしか離れられなくなっていた。


翡翠は琥珀の決断を前に身を切られそうな想いだった。





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