【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
「主任何で黙ってた。そんなに俺は頼りにならないか・・・」
その言葉からは怒りよりも切なさが伝わってくる。
「そんなつもりはなかったの・・・」
ただ怖かった。
全て話して、琥珀が目の前から消えてしまう事が怖かった。
翡翠はそんな想いを口にできずにいた。
口にしてしまえば琥珀を傷つけそうで。
頼りにならないか・・・。と問い詰める琥珀を信じきる事の出来なかった自分。
「大切な女1人守れねぇのかよ俺は。」
翡翠は琥珀の心の叫びを聞いた気がした。
「あの女に何言われたか知らないけど俺は主任と別れるつもりもなければ神谷グループを継ぐつもりもねぇ。 あんな家に戻る気など元々ないから」
翡翠の背中に琥珀の温もりが伝わってくる。
強く・・・そして優しく。
抱きしめることで、琥珀はどれだけ翡翠を満たしてきたのだろう。
「主任、何があっても俺を信じて。」
頷きながら翡翠は心の中で琥珀に謝り続けていた。
そして何があっても琥珀を信じようと決めていた。
何があっても・・・