【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
話さなくてはと思うと何から話せばいいのか整理が出来ない。
昨日の事だって・・・
話さなくてもいい事なんじゃないか?
琥珀だって聞きたくないはずだ。
それなのに何で私話そうとしているんだろう?
私の事を理解してほしいから?
それとも罪悪感から解放されたいから?
そんな事が翡翠の頭の中を駆け巡る。
「あのね・・・。」
その一言を言うだけでも声が震えている。
琥珀の反応が怖くて言葉を発することさえできそうにない。
「無理して話さなくてもいいよ。 」
「昨日私・・・元彼と朝までいたの。」
「そっか。元彼って部長じゃないよね?」
「ちがうわ。数年前に付き合ってた人。」
「そっか。何となく男と一緒かなぁとは思っていたし俺の知らない奴なら殴りにいくわけにもいかないしな。」
琥珀が大きく手を振り上げると翡翠の身体がビクッと構える。
翡翠は目をぎゅっと閉じるとその時を待った。
琥珀は手の平で翡翠の後頭部を包み込むと胸元に引き寄せた。
「もういいから。」
琥珀の声は優しく、琥珀の胸元は温かく・・・
翡翠の心の凍って部分をとかしていく。