【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

西日が眩しくて目を覚ますと琥珀の姿はどこにもなかった。

翡翠は起き上がると髪を一つに束え、身支度を整える。

今ここが自分の家でない現実が改めて琥珀との現状を物語っている。

さっきまでは見まわす余裕さえなかった琥珀の部屋。

モノトーンで揃えられたインテリア。

飾りっ気などなく・・・

必要最低限の物だけが揃っているという感じの部屋。





キッチンさえも使った形跡がない。


 「あいつ、いつも何食べてんの?」


誰も居ない部屋で溜息交じりに漏らす声。

キッチンを通り過ぎ玄関に向かう。

琥珀が帰ってこないうちに帰る事で、何もなかったことに出来たらどんなにいいだろうと翡翠は考えていた。

このまま帰って・・・

職場であっても上司と部下で・・・


全部を夢に出来たらと。







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