【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
そのままお互いの鼓動と吐息を感じながら眠りにつく。
翡翠が目を覚ますとあたりはもう真っ暗で、街灯の明かりが部屋に射しこんでいた。
琥珀を起こさないようにそっと身支度を整える。
いつかもこんな事があったなと翡翠は思い出し笑い。
でもあの時はその場から逃げ出す事に必死だったことを思い出していた。
今は隣で眠る琥珀を純粋に起こさないように・・・
ゆっくりとベットから抜け出す。
「また・・・消えるつもり??」
翡翠の手首を握り離さない琥珀がいた。
「ごめん、起こした??」
「それは大丈夫だけど、また黙って帰って、明日が来たら何もなかったように俺の事シカトするつもりだった?」
「そんな事ないわ。 ただ気持ちよさそうに寝てたから・・・」
「俺の母親も俺が寝ている間に消えたんだ。だから主任は俺が寝ている間に消えないで・・・ 全部が夢に思えるから」
「ごめん・・・私・・・ そんなつもりは・・・」
「わかってるよ。 今ここに主任がいてくれたらそれでいい。」
翡翠は琥珀の頭を撫でると胸元に抱き寄せた。
男に見えたり・・・ 子供に見えたり・・・
翡翠は琥珀がたまらなく愛おしかった。
母性本能をくすぐるそんな才能が琥珀にはあった。