【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
お互いの傷口を埋めあうためにふたりがいるようで。
「何か食べる?? 冷蔵庫の残り物で何か作るけど・・・」
「食べたいけど、冷蔵庫の中何もないよ。 あるのは水とビールだけ」
そういえば、殺風景なキッチンを見て、何食べてんだろうって思ったんだった。
「いつも何食べてるの?」
「基本朝は水だけ。昼は社食、夜は外で済ますかコンビニ弁当。あ~たまに女の家とか・・・」
「あらそう。 食べさせてくれる女の人がいるんなら安心だわね。でも昼の社食はわかるけど朝水だけっていうのはどうなの??」
「主任妬いてる??」
「妬いてなんかないわ、あんたが天性のちゃら男だと言う事を思い出しただけ」
「だから、俺変わるから。主任以外の女とは全部切れるから、主任も部長と切れてくれるよな」
翡翠はまた傷つかないように虚勢を張ろうとしていた。
そんな翡翠を琥珀の言葉が惑わす。
部長とは翡翠が終わりたいと言ったらすぐに終わるだろう。
そういう男だ。
翡翠もそのつもりだった。
だからって琥珀とすぐに恋愛する勇気は・・・自信がなくて。
琥珀を想う気持ちは翡翠の中で芽生えていたが、まだ恋愛するのが怖かった。