Love♡LDK

そこに立っていたのは・・・、

「確かに貴方の方が可愛いよ」

紛れもなく、俺が愛したい人。

俺が愛されたい人。

「でもね」

―――桜井満奈、だった。





「隼斗は譲れないの」





如月の制服を着た満奈。

力強い瞳でそう言った。

「他の誰にも渡さない。例え相手がどんなに美人でもね」

嬉しかった。

満奈のその言葉が、物凄く嬉しかった。

「あたしは隼斗を愛してる」

それを聞き、華園はまた俯く。

俺は満奈の隣に立ち、彼女の手を握った。

驚いて俺を見る満奈。

その顔が可愛くて仕方ない。

「・・・っう・・・」

華園の泣き声だけが部屋に響いた。

「俺も、満奈を愛してるんだ」

いろんな事があったけど。

俺の心はやっぱり、満奈を掴んでる。

好きで。

好きで。

大好きで。

こんなにも“愛おしい”と思える人は、この先きっと現れないだろう。

やがて、

「わた、し・・・先輩が好き・・・」

涙声になりながら、華園は言った。

俺も満奈も、黙ってそれを聞いていた。

続きを待った。

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