愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「ま、次は一人で頑張りな。

応援しといてあげる」



陵がそう言った辺りで、
あたしがみんなと別れる
別れ道にさしかかった。



あたしは手を振って3人と
別れ、家に帰り――

夕食前の6時半頃に一応
たぁくんにメールしてみた
けど、返事は来なかった。



(まだ忙しいのかな……)



大学一年生のたぁくん。



ふとしたことで知り合って、
顔見知りになって。



きっかけは、偶然の出会い
だと思ってた。



でも本当は偶然なんかじゃ
なくて、たぁくんはずっと
前からあたしを知ってて、
好きでいてくれたんだって。


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