愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「……前から、ちょっと
聞いてみたいなぁって
思ってたんだけど。

土日に会う時って、いつも
ほとんど午後からだよね。

――それって、どうして?」



「え―――…?」



不覚にも、ピクリと頬が
強張るのがわかってしまう。



だって――なんでいきなり、
そんなこと聞いてくるんだ?


ついさっきまでしてたのは、
全然関係ないテレビの話題
だったはずなのに。



「なんだよ急に。

話飛びすぎだぞ、あんず」



呆れたように笑ってそんな
ことを言いながら、オレは
必死で頭を巡らせてた。


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