ヴァイブ
響の後ろにぴったりとくっついて、

真帆が困り顔で微笑んでいる。


だいぶ、時間は経ったものの

真帆とは、まだ少し馴染めないでいた。


一番最初の私の印象が悪かったせいもあるけれど、

自分のSexを見られたと言う羞恥心も若干、真帆の方に含まれていている。


話しは少し、さかのぼる。

響と真帆のSexを見た日。

響は、実家に帰って、とりあえずは親に顔を見せたそうだ。





………親は、元気な姿を見れて、とても喜んでいた。

兄達は、実家のすぐ近くのアパートを借りている。

だから、会ってしまう事も考えられた。


そんな俺に、親は遠慮しちがちに
兄にも会ったらどうか。と、様子を伺いながら言われたけれど…会うのはやはり抵抗がある。


断ったものの、どこかで気になって…

兄と彼女は、兄が休みだから

近くのスーパーに買い物へと行った。

と母が言う。

ためらいながらも、兄と彼女には見つからない様に探した。

そんなに、広いスーパーではないからすぐに見つけられた。

前にドンと突き出たお腹をさすりながら、ズラリと並んだ野菜を見てる彼女。

正確には、覚えてないけど…予定日は近いハズだ。


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