ヴァイブ
「お礼?
何かホストみたいだな。」

「いや~。ホストのが全然、大変だよ。」

「やった事あんの?」

「ないよ。誘われた事はあるけど。
友達がやってるから。」

「ふ~ん。」


黙々とご飯を食べ続けるタカミ レイジ。

私は、向かいに座って黙って見てた。



「ふ~。ごちそうさん!」

お腹がいっぱいだ。と自分のお腹を撫でながら、満足した面もちで食器を下げる。


って…

タカミ レイジの仕草をいちいち眺めてる場合じゃない。


「タカミ レイジ!」

ガタンとイスから、立ち上がって呼ぶと

「なした?」

タバコの箱から、一本取り出して私を見る。


「私、ココで住む!」

突き刺す様に強くタカミ レイジを見る。


「…っあぁ。」

ゲフっとゲップする姿は、ただのおっさんだ。

「別にいいよ?部屋なら余ってるし。」

動揺も見せずに、私に言う。



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