大好きな君へ言いたいこと。
あの頃は
[蒼空side]

「蒼空おはよー♪」

教室に入るとみんなが挨拶をしてくれた。

なんか嬉しい。


私が席につくと一気に人だかりができた。

「蒼空って昔の髪短かったんだね♪」

真那(まな)が言った。

昨日、林檎と一緒で仲良くなった子だ。
林檎のいとこらしい。

「ぅん。短かったよ」
「やっぱり!じゃぁ、なんで伸ばしてんの?」

みんななんのこと言ってるんだろ?

「ぅーん?気まぐれかな?」
「そうなんだ…。ぁ、これって蒼空?」

そう言って真那が出したのは一枚の写真。

そこには
サッカーをしている小5らへんのころのの自分が映っていた。

「そうだよ?この写真どうしたの?」

そう聞くと真那が二ッと笑って言った。

「実はぅち蒼空のファンクラブ入ってたんだ☆」

周りから「それなら私も入ってたよ」なんて声がたくさん聞こえた。

「ファンクラブ?」

そんなのあったんだ!?
知らなかった。


「ぅん。ファンクラブだょ♪そこでもらったんだ。」

写真を出したときから周りのみんなは凄く目をキラキラさせて真那の話を聞いている。

「へぇ、気づかなかったよ」
「でも、髪のびてて気付かんかったよ…。」

真那は残念そうに言う。

「髪切らないの?ずっと短かったんでしょ?」

林檎が不思議そうに聞いてきた。

「切るよ」

私は即答した。
なんでかわかんないけど切りたくなったからだった。

「そうなんだ…。長いのも可愛かったよ?」とか「短いの見てみたい♪」という声が集まっていた女子から聞こえた。


「ぁ、蒼空、真那。今日三人で帰ろ?」

林檎が蒼空と真那の方を見て言った。

「いいよぉ☆」
「ぅん。わかった」

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