キレイをつくる保健室
保健室からまっすぐに廊下を北に向かって歩く。

そこには化学実験室がある。


あたしが行ったときには、扉の隙間から、モクモク煙が出ていた!!!


「……火事」

ハンカチを取り出して、水で濡らして口をふさぐ。

こもった声で、扉の向こうに声をかけた。

精いっぱい、大きな声を張り上げる。



「だれか! 誰かいる?」

声はしない。それよりも炎が大きくなってきているのか、黒い煙。

止まらない煙が扉を超えてくる。


あたしは非常ベルのボタンを押した。


大きなベルの音。

ざわざわとほかの教室や部屋から出てくる人の足音。



逃げないと……。

ナミ、下川くんたちを逃がさないと!!


そのとき、後ろでヒロの声がした。


「ゆり先生! 離れて! 扉を開けちゃ、だめだ!」
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