キレイをつくる保健室
「僕は……瀬名先生に合わせようと必死な彼女は、違うと思うんです」
彼女、ときたか。
好きなんだな。
あたしも、好きになった男性は過去にいたから、分かるよ。
自分の方を振り向いてほしいよね。自分の隣に似合う人でいてほしいよね?
でも、それじゃダメなんじゃない?
「花崎はこのところ、キレイになることに興味をもち始めてきています。これは…本人の問題だとわたくしは思います」
さみしそうな塚田。
仕方ないよ、向上心を持ったナミは、もっとこれからキレイになるはず。
あんたには届かない人になるんだよ。